CTF Life「We Shine」とは?世界分散投資と死亡保障を組み合わせた香港の投資型保険
海外での資産形成を考えるとき、多くの人が迷うのが「投資」と「保障」をどのように組み合わせるかです。
投資信託だけでは死亡保障がなく、生命保険だけでは運用の自由度が限られる場合があります。そこで注目したいのが、香港の生命保険会社CTF Lifeが提供する「We Shine Protection Linked Plan」です。
We Shineは、世界のファンドを活用した資産形成と死亡保障を一つの契約にまとめた、長期保有を前提とする投資連動型保険です。この記事では、CTF Lifeの商品資料と公式情報をもとに、特徴やメリット、契約前に確認したい注意点を分かりやすく解説します。
CTF Lifeとは
CTF Life(Chow Tai Fook Life Insurance Company Limited)は、香港で約40年の事業実績を持つ生命保険会社で、周大福グループの一員です。
CTF Lifeの公式情報では、2026年6月30日時点の財務力格付けはFitchが「A-」、Moody’sが「A3」。香港のリスクベース資本制度に基づく支払余力比率は285%で、最低規制水準の100%を上回っています。
ただし、格付けや支払余力比率は将来の支払いを保証するものではありません。We Shineの契約者はCTF Lifeの信用リスクも負います。
We Shineは「投資」と「生命保険」を組み合わせた商品
We Shineは、一般的な定期預金や元本保証型の貯蓄保険ではありません。
支払った保険料をもとに、契約者が選んだ運用先へ連動する想定口数が契約内に割り当てられ、運用実績によって口座価値が変動します。同時に死亡保障も付帯するため、世界への分散投資と家族への保障を一つの契約で準備できます。
なお、契約者が投資先ファンドを直接所有する仕組みではありません。想定口数は契約の口座価値を計算するためのもので、契約上の請求先はCTF Lifeとなります。
We Shineの魅力1:世界のファンドへ分散投資できる
商品資料では、BlackRock、Fidelity、J.P. Morganなど、世界20社を超える運用会社に関連する約170本の運用選択肢が紹介されています。
株式、債券、地域別資産などを組み合わせることで、一つの国や資産だけに集中しないポートフォリオを構築できます。日本で暮らす人は給与、預金、年金、不動産などが日本円へ偏りやすいため、米ドルまたは香港ドルで海外資産を長期保有できる点は分散の選択肢になります。
契約内の運用先は所定の条件で無料切替が可能です。ただし、選択肢には値動きの大きい高リスクのファンドも含まれます。
We Shineの魅力2:資産形成と死亡保障を両立できる
We Shineでは、運用口座の価値に連動した死亡保障が用意されています。
被保険者が一定年齢へ到達する前、または保険料払込期間が終了する前の「高保障期間」では、加入年齢に応じて総支払基本保険料予定額の150~500%を基準とした保険金額が設定されます。
| 加入年齢 | 保険金額の基準割合 |
|---|---|
| 0~29歳 | 500% |
| 30~39歳 | 350% |
| 40~49歳 | 250% |
| 50~60歳 | 150% |
「最大500%」は運用利回りや資産が5倍になるという意味ではありません。死亡保障額を算出する際の割合です。
高保障期間の死亡保険金は、所定の保険金額と基本口座価値の105%などを比較して計算されます。払込終了後や65歳以降は低保障期間へ移行し、計算方法も変わります。
We Shineの魅力3:5年払込と20年払込から選べる
| 項目 | 5年払込 | 20年払込 |
|---|---|---|
| 強制払出期間 | 24カ月 | 36カ月 |
| 被保険者の加入年齢 | 生後15日~60歳 | 生後15日~55歳 |
| 契約者年齢 | 18~60歳 | 18~55歳 |
| 最低月払保険料 | US$288 | US$144 |
5年払込は短期間で保険料を払い終えたい人、20年払込は毎回の負担を抑えながら長期間積み立てたい人に向いています。ただし、強制払出期間中は保険料の減額、払込停止、一部引出しなどに制限があります。
We Shineの魅力4:3つのボーナス制度
1.ウェルカムボーナス
初年度に支払った基本保険料へ所定の割合が付与されます。資料では5年払込が2.5%、20年払込が10%です。20年払込の場合に毎年10%が付与されるという意味ではなく、初年度の基本保険料が計算対象です。
2.スペシャルボーナス
月次平均基本口座価値がUS$37,500またはHK$300,000を超える場合、4年目以降の各契約年度末に、超過部分に応じたボーナスが付与されます。
3.保険費用の返還
所定の条件を満たした場合、基本口座から差し引かれた保険費用の累計額について、最大50%相当の返還を受けられる仕組みがあります。
各ボーナスと返還には条件があり、解約、失効、払込状況などによって取り消しや減額が生じる可能性があります。
We Shineの魅力5:生活の変化に対応しやすい
強制払出期間を経過し、所定の条件を満たすと、次のような変更が可能です。
- 基本保険料の払込停止
- 保険料の増額・減額
- 口座からの一部引出し
- 追加一括払込
- 運用選択肢の切り替え
一部引出しは最低US$600、引出し後の最低残高はUS$1,500と資料に記載されています。ただし、引き出した金額を契約へ払い戻すことはできず、死亡保障、将来のボーナス、保険費用返還額にも影響します。
We Shineが向いている人
- 10年、20年以上の長期運用を考えている
- 日本円だけでなく外貨資産も保有したい
- 世界の株式・債券へ分散投資したい
- 資産形成と死亡保障を一つの契約で準備したい
- 短期的な値動きに左右されず積立を継続できる
- 契約後も運用配分を定期的に見直せる
反対に、数年以内に使う予定のお金、生活防衛資金、元本割れを許容できない資金を入れる商品ではありません。
契約前に確認したい手数料とリスク
We Shineには、管理費、保険費用、解約手数料、投資先ファンドの費用などがあります。
資料上の管理費は、基本口座について1~3年目が年2.5%、4年目以降が年1.5%。追加払込口座は年1.5%です。保険費用は年齢、性別、喫煙状況、死亡保障と口座価値の差などにより計算され、一般的に年齢とともに増加します。
| 経過年数 | 5年払込 | 20年払込 |
|---|---|---|
| 1年目 | 16.5% | 40% |
| 5年目 | 4.5% | 12% |
| 6年目 | 0% | 10% |
| 9年目 | 0% | 5% |
| 10年目以降 | 0% | 0% |
CTF Lifeは、5年払込を6年以上、20年払込を9年以上保有する意思がない場合には適さず、保険とファンド投資を別々に行う方が安くなる可能性があると説明しています。
運用成績が悪い場合でも管理費や保険費用は差し引かれます。口座価値が費用を支払えない状態となり、所定期間内に対応しなければ契約が終了し、保険料や保障を失う可能性があります。
We Shineの成果を左右するのは契約後の運用管理
We Shineの良さは、世界への分散投資、死亡保障、長期保有を後押しするボーナス、ライフステージに対応する変更機能を一つの契約にまとめられる点です。
一方で、どのファンドを選ぶかによって将来の成果は大きく変わります。契約後に運用先を放置したり、短期間で解約したりすると、商品の長所を生かせません。
契約前には、継続可能な保険料、資金を使う時期、手数料控除後のシミュレーション、途中解約の影響、保険費用の推移、契約後のサポート体制を確認しましょう。
まとめ
CTF LifeのWe Shineは、海外への長期分散投資と死亡保障を一つにまとめたい人にとって検討価値のある商品です。
- 世界の運用会社に関連する幅広い選択肢
- 資産形成と死亡保障の両立
- 5年・20年から選べる払込期間
- 3種類のボーナス・返還制度
- 払込停止、減額、一部引出しなどの柔軟性
- 米ドルまたは香港ドルによる海外資産の保有
ただし、元本保証商品ではなく、長期保有を前提とした投資連動型保険です。一部の数字だけで判断せず、費用、リスク、死亡保障の計算方法まで理解することが大切です。
We Shineが自分の年齢、収入、資産形成の目的に合うか分からない方は、契約前に個別のシミュレーションを作成することをおすすめします。
※本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定商品の契約を一律に推奨するものではありません。投資には価格変動、為替変動、信用、流動性、途中解約などのリスクがあります。契約前に必ず最新の商品資料、契約条件、手数料、リスクをご確認ください。
