KNIGHTHEAD SAFE HARBOUR とは?

Knighthead Annuity & Life(オフショア生命保険会社)が提供する年金・積立系商品の総称で、コアは「元本を市場下落から守りつつ、指数連動で利息を積み上げる」タイプ(固定金利+指数連動のFIA=Fixed Index Annuity)。主に米ドル建てで、非米国居住者向けの販売実績が中心です。knightheadinternational.com+2GlobeNewswire+2


商品ラインアップ(代表例)

  • Safe Harbour™ SFIA(Select Fixed Index Annuity)
    元本は市場下落で減らず、選んだ株価指数のパフォーマンスに応じて利息が付く仕組み(例:S&P500の年次ポイント・トゥ・ポイント方式、上限=キャップあり)。利息は毎年確定・ロックインされ、翌年の元本に組み入れられます(損失は0%フロア)。knightheadinternational.com+2Wink, Inc.+2

  • Safe Harbour™ SPIA(Single Premium Immediate Annuity)
    一括払込で直ちに年金受取を開始する即時年金タイプ。退職後の終身/一定期間のインカムに向きます。knightheadinternational.com

いずれも「下落耐性(元本保護)×指数連動の上振れ」を狙う“守り強めの運用器”で、長期貯蓄・退職資金向けに設計されています。knightheadinternational.com


仕組みのキモ(FIAの基本)

  1. 元本保護:市場がマイナスでも基準利回りは下限0%(マイナス利息は付かない)。knightheadinternational.com

  2. 上振れは“キャップ(上限)や参加率”付き:指数が+20%でも、たとえばキャップ10%なら**付与利息は10%**まで。過度な強気相場では取り切れない代わりに、下落での元本毀損は避けるトレードオフ。Wink, Inc.

  3. 流動性・死亡給付などの付帯機能:一部の年は部分引出可死亡給付の強化などが設計に含まれるシリーズも。詳細は商品仕様に依存。Wink, Inc.+1


信用力・開示

  • 格付け:Knighthead Annuity & Life は A-(Excellent)相当の格付け(A.M. Best、KBRA)。オフショアでここまで外部格付を開示するのは比較的レアで、財務情報のプレゼン資料も公開しています。pdf.hubbis.com+1

※格付けは将来変更され得ます。必ず最新の開示をご確認ください。pdf.hubbis.com


メリット(日本の投資家視点)

  • **下落から守る“0%フロア”**で、長期の複利を崩しにくいknightheadinternational.com

  • 米ドル建て通貨分散(円安局面の追い風を取り込みやすい)。

  • 非米居住者向けの販売チャネルが確立(銀行・証券の国際部経由など)。pdf.hubbis.com

  • 死亡給付・年金化など保険系の出口オプションが使える(シリーズに依る)。Wink, Inc.+1


注意点・リスク

  • 上限(キャップ)や参加率の制約:強い上昇相場では指数の伸びを丸ごと取り切れないWink, Inc.

  • 途中解約のコスト解約控除期間があり、早期解約は元本割れの可能性。流動性要件は商品・契約年数ごとに異なるため事前確認が必須。GlobeNewswire

  • 為替リスク:米ドル建てのため、円高局面では円換算の評価額が目減りしうる。

  • 発行体リスク:元本保護は保険会社の一般勘定の信用に依存(預金保険ではない)。格付や財務資料を定期チェックpdf.hubbis.com


どんなポジションで使うか(実務)

  • コアの“守り”担当
    「RL360(ファンドラッピング)」の成長性と、Safe Harbour FIAの下落耐性二層構造にすると、ボラを抑えた合成ポートフォリオを作りやすい。

  • 退職前後の“ボラ抑制”
    退職5–10年前〜直後はシークエンス・オブ・リターンリスク(取り崩し初期の大幅下落)を避けたい局面。FIAは**マイナス年を0%に抑える“クッション”**として有効。knightheadinternational.com

  • インカム化
    一括で即時年金(SPIA)に切り替え、定額キャッシュフローを確保する設計も可能。knightheadinternational.com


似た名前に注意(US国内ブランド)

米国本土では「Knighthead Life(Merit Life・KALIC)」という米国内ブランドもあります(MYGA「Staysail」など)。海外オフショアの“Safe Harbour”とは販路・仕様が異なるため、どの法人・商品シリーズかを必ず確認してください。Knighthead Life+2Knighthead Life+2


まとめ(プロの所見)

  • Safe Harbour=“下落0%、上昇は上限付き”で複利を守る器

  • 長期のコア守り枠/退職前後のボラ抑制として機能しやすい。

  • 採用前に解約控除・キャップ水準・通貨方針・発行体格付最新版で確認するのが鉄則。

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